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6:被疑者になった?取り調べの対策を解説します。

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警察官のイメージ(画像はWikimedia Commonsから)

私自身、器物破損の罪を犯したことがあります。罪を犯せば警察の捜査を受けることになります。
このページでは、弁護士のアドバイスや管理人の経験を基に、貴方にとって最も有利になる取り調べの対応方法を解説します。

 

絶対に守るべき事項

取り調べにあたって、絶対に守るべき事項があります。それは、再犯の恐れはないことを警察に理解してもらうことです。

警察の捜査は、もちろん犯人を明らかにすることです。ですが、犯人が明らかな場合は、再犯の恐れがないかどうか、ということが重視されます。

起訴、不起訴の判断は最終的には検察がおこないますが、その判断の基準の1つに再犯の恐れがあるかどうか、ということがあります。

また、起訴されても裁判官による量刑の決定にあたって再犯の可能性の有無が判断材料の1つとなります。

不起訴を目指しつつ、起訴されても比較的低い量刑とするためには、再犯の恐れがないことを強く印象づける必要があるのです。

警察の取り調べに対しては、再犯の恐れがないことを調書に書いてもらいましょう。

 

具体的な2つの手法

では上記を踏まえ、取り調べに対しては絶対に守るべき具体的な2つのテクニックを解説しましょう。

  • 嘘はつかない
  • 誠意ある対応をする

それぞれ見ていきましょう。

 

嘘はつかない

ひとつめの嘘はつかないですが、これは最も大切なことです。

少しでも罪を軽くしようと、嘘をつきたくなるかもしれませんが、このような嘘は必ずバレます。警察はプロですから、巧妙なテクニックであなたの証言の矛盾を探してきます。実際に嘘をついてよく見せようとしても、自己矛盾してしまい自滅するパターンとなります。

どんなに用意周到な嘘も、取調室の異様な状況では役に立たないと考えてください。

嘘は警察官の心証に悪影響を与えます。嘘は反省していないと見なされる恐れがありますし、今後の捜査が厳しくなることも想定されます。逆に、嘘をつかずに真摯に対応すれば、警察の対応はかなり良くなりますよ(実体験)。

 

誠意をもって対応

取り調べでは、誠意ある対応をしましょう。誠意ある対応とは、被害者に対して誠意ある証言をするということです。たとえば、嘘をつかない、反省している、弁償したいといった証言です。

これって被害者が有利になり、加害者が不利になるのでは?と思う方も多いかもしれませんね。しかし、安心してください。

被害者に対する誠意ある態度や証言は、あなたの不利益どころか、利益になります。

警察は反省の度合いや、被害を救済しようとする意志を重視します。つまり、再犯する恐れがなく、被害の救済をするつもりであると解釈してくれれば、警察はこのことを高く評価します。

あなたの誠意ある供述はきちんと供述調書に書いてくれますからとてと大切なことですよ。

ちなみにですが、当初の不遜な態度をとっていた私が、誠意な態度に転換したところ、急に警察の対応が優しくなりました。

優しくなったからといって、特別な取り計らいはしてくれないのですが、取り調べの負担が一気に軽くなったのは間違いありません。

 

まとめ:嘘はつかずに誠意ある対応を!

ここまで、2つの手法を解説しました。いかがだったでしょうか?

  • 嘘をつかない
  • 誠意ある対応をする

この2つを守ればあなたの量刑がぐっと減る可能性が大きく上がります。

供述に迷ったら、この2つの手法を思い浮かべてくださいね。

次は、供述したくないことがある場合や、意図せず自分を不利にしてしまう発言を防止するコツを解説します。

誠意ある対応は必須ですが、必ずしも全てを洗いざらいは証言する必要はないのですよ。

 

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